私が修道生活を選ぶきっかけとなったのは、一人のシスターの言葉でした。

早春のある日、二人で修道院近くの浜辺に散歩に行ったとき、海が日の光できらきら輝いていました。それをみていたシスターが“きれいね。神様の御業ね!”と言ったのです。それを聞いた時私は“神様?うわ!この人、いつもこんな風に神様と一緒なんだ”と心の中でとても感動したのです。

生まれた時から、自然に恵まれて育った私は、今も度々自然を通して神様を感じ、また神様の癒しをいただいています。

私が最初に神様を全身で感じたのは、ある日の夜、満天の星空を眺めている時、ふと頭をよぎる不思議な光の中で、「神様は私を知っていてくださる、私が自分自身を知っているよりもっと深く。私の考えも心の思いも全て知っておられるのに、この私を丸ごと受けてくださっている。私はずるい人間で、他の人のことを考えるよりも先に、まず自分のことを考える人間なのに、今こんなに幸せな気持ちでいられる。」という不思議な安心感が広がっていく体験をしたときです。この安心感は、私の心の奥底にあり、ゆるぎないものとして、今も私を支え続けてくれています。

子供のころは不便な田舎で刺激もなく、何もいいことがない所と思っていました。しかし、毎日目にしていた山々の緑、青い海と空、道端の草花そして日々いただいていた人々の優しさが、今、私の大きな心のよりどころとなっているのを感じます。

長崎県五島にある村の全員がカトリックの環境、そして素晴らしい大自然の中で生まれ育ったことを、今は心から感謝しています。

 Sr.M絹恵真浦

自然の中の神に出会って