Sr.M.マルタ鈴木

 そこで主が見せて下さったのが、修道生活の道でした。

 父に話したところ猛反対に合い、その時から結婚生活と修道生活の狭間で、紆余曲折の道を歩み始めました。

私の下に3人、弟・妹がいます。母の代わりをしている私は「結婚して下の弟・妹の面倒を見る役目があるのではないか。父にこれ以上心配掛けてはいけない」などと言う考えが私の中で行き来し、長い間苦しみました。

 しかし、神さまのなさることは不思議です。どんなにいろいろな事があっても、修道者の道を歩きたいと言う気持ちが最後に残るのです。

 長い年月の後、ついに父は修道生活を許してくれ、荷物までも一緒に作ってくれたことは本当にありがたく、うれしかったです。

 どんなに大きな問題があっても、主が選んで下さったのですから、必ず主が先を歩んで下さっています。 感謝のうちに過ごしている日々です。
                                

母が亡くなって1年位は夢中でしたが、2年目に入って寂しさがこみ上げる中、精一杯家族のため、人々のために生きながらも、後ろ髪引かれる思いで亡くなった母の言葉を思い出していました。
 生きている時に精一杯人々のために生きて、後に何も思い残す事なく、さっぱりと「みなさんありがとう」と言って終わる人生ってないのかな、と。

私の家族は特別な宗教もなく、日本独特の神々に祈りを捧げている家でした。

 母は私が中学2年の時、癌を発病し7年間病と闘いました。余命いくばくもない事を悟ったとき、長女の私に「私が死んだら下の子はおまえを頼るだろうが、おまえは何を頼って生きるのだ。教会に行ってごらん」と教会行きを勧めてくれました。まもなく母は天国に召され、その後私は洗礼を受けました。教会に行くことを、母の口を通して聖霊が語ってくれたと、今も信じています。

「この世に生まれ出る前から選ばれていた」と言う言葉は、どんなに感謝してもしきれません。 

「天地創造の前から、わたしはあなたを選んだ」
                           
                 (Tペトロ1/20)  (ヨハネ15/16