「どこに行けば あなたの(主の)霊から離れることができよう。どこに逃れれば、御顔を避けることができよう。天に登ろうとも、あなたはそこにいまし 陰府に身を横たえようとも見よ、あなたはそこにいます。」(詩編13978

 

 アフリカのカメルーンに、援助マリア会の共同体があり、今年6月から7
にかけて3週間程、生活を共にしました。それは、主が、世界のどこにでもお
られ、働いておられる、という体験でした。

 カメルーンのシスターは私に、「あなたに仕事があります。」と言って下さ
り、病院の診察室の彼女の傍らで、小さな奉仕をさせて下さいました。その診
察室は、少し前まで、日本人のシスターが長年宣教し、その生涯を捧げた場所
です。その彼女の命をかけた、人々との関わり、信仰は、病院のスタッフの中
に、今も受け継がれているのをひしひしと感じます。

 その病院に来る患者さんは、貧しい人が多く、診察を受けても薬代を払えない人がたくさんいます。その人たちのために、シスターは、日本や他の国からの寄付金を使い、支えているのです。また、病院自体もその寄付、援助によって建てられましたが、出産のための入院施設がなく、まだまだ、援助が必要な状態です。

 病院での奉仕は、患者さんの訪問や、カルテの準備、薬を棚に並べる等、様々でしたが、今、目の前にいる、この苦しんでいる人のために、主が、この小さな私を使ってくださり、取るに足らないこの働きと、私の存在を喜んで下さっている、と感じた体験でした。それは、どれほどの喜びだったことでしょう。

 また、若い女性のための、職業訓練センターでの働きもあります。様々な理由で、学校に行けない女の子たちが、裁縫や、髪を編んだり、染めたりする技術を身につけ、染物や陶芸等の訓練を経て、就職し、仕事が出来るようになったら、卒業します。シスターは、彼女たらの家を訪問し、保護者と直接話すことで、家庭が抱えている問題や課題を知ることが出来、次第に子どもたちと信頼関係が出来ていきます。はじめ、無口だった子に、笑顔が生まれ、積極的になっていくのです。またシスターは、センター

のための水没みを、少し離れた場所まで一緒に行ったりもします。このような、日々の関わり、歩みは、彼女たちを力づけ、励まし、神様が一人ひとりに与えられている魂を、更に磨き、奉仕する人へと変えていくのです。

 このセンターも、各国の寄付によって成り立つており、彼女たらの教育を支えています。 ある女の子は言いました。「カメルーンはいいでしょ?私は将来、美容師になる。」ある法律の専門家の女性は言いました。「私の母は、誰かと出会ったら、必ずその人を助け、分かち合うようにと、私たちに教えました。だから、私はいつも、出会った人と何か分かち合うようにしています。カメルーンは小さな国で、色々な問題もあるけれど、このような温かい心があります。」と。 世界中の全ての人々が、彼女の言う、“分かち合う心”で生きるようになるよう、今、私はどう生きるのか、を強く問われたように感じました。

カメルーンの共同体での体験

      援助マリア会第三修練者 シスター 達 加代子